糖化がもたらす老化のメカニズムを解説!アンチエイジングのための生活と食事の見直しポイント

栄養
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こんにちは!エターナルフィット厚別店長の矢坂です!

皆さんはアンチエイジングについて考えたことはあるでしょうか。食事やライフスタイルを整えることで、老化の進行を遅らせ(アンチエイジング)、体重管理にも寄与してくれます。今回は特に糖化について解説をします!

アンチエイジングの基本

アンチエイジングとは?

アンチエイジングは、老化の進行(エイジング)を遅らせ(アンチ)、若々しい見た目と健康を維持するための取り組みです。これには、適切な食事、運動、ストレス管理、十分な睡眠などが含まれます​。

老化の原因

ざっくりと「さまざまなストレス」によって老化は進みます。特に、「酸化」や「糖化」などによる慢性的な炎症反応が老化の進行に大きく関与しています​​。

糖化反応

糖化は、体内でタンパク質と余分な糖質が熱を介して結びつく反応のこと。そしてタンパク質が変性してAGEsを生み出す反応のことを言います。

(※AGEs:Advanced Glycation End Products 日本語で終末糖化産物)

身近なところで見てみると、食べ物を焼いたり揚げたりした際に生じる「こげ」が近いです。よく聞くところだとメイラード反応と呼ばれるものになります。実際には体内では高温にはならないためメイラード反応は生じず、「メイラード反応に似たような反応」が生じます。そのため進行はゆっくりになりますので、すぐには気付けないという点も特徴といえます。

具体的な影響は?

糖化に伴う影響は多くあります

  • 皮膚の老化
  • 骨・関節の老化
  • 血管の老化

これらは糖尿病の合併症としても知られています。
実は2型糖尿病の方ではこのAGEsが多いということが知られています。例えば、肌のハリがなくなったり、シワやくすみが気になったりと、肌の不調のに対して外因性の治療をしても改善しない場合(塗り薬など外部からアプローチ)、内因性としてAGEsの対策をした方が改善が見られたりします。

また、骨や関節、血管などを構成する成分にもタンパク質が含まれているため、糖化がすすむことで老化がすすむ(老化の影響を受ける)ということになります。

「骨ってカルシウムなんじゃないの?」と思うかもしれませんが約30%はコラーゲンからできています。このコラーゲンがタンパク質であるため、糖化の影響を受けるということです。

また、血管について見ていくと、AGEsが血管の内皮に蓄積していくことが大きな問題になります。その結果動脈硬化の進行、高血圧症、腎機能の低下、血栓の形成とそれに伴う脳梗塞や脳出血のリスクが高まります。またこのような機序で生じた動脈硬化をアテローム性動脈硬化症といい、これは酸化を促進させる原因にもなります。

糖化による老化を防ぐには

原因は?

  1. 加齢
  2. 加温
  3. 高糖食
  4. アルコール

加齢と加温は避けられませんので、高糖食とアルコールには気をつけたいところです。例えば血糖値を常に高い状態で保ってしまうような食事はしないであったり、焦げの多い食品の摂取を避けることであったり。また、アルコールに関しては特にお酒に弱い方は注意が必要です。

AGEsが作られる過程をもう少し読み解くと、「タンパク質」と「アルデヒド基」の結びつきによって生じています。このアルデヒド基というのが糖と脂質(これは少し)そしてアルコールから生成されます。そのため、アルコールが分解されずに体内に残っている時間が長くなるほど糖化がすすむというわけです。

対策は?

まず、AGEsというのは分解されにくい物質であるということを把握していただきたいです。さらに糖化した細胞というのは隣接する細胞の糖化を促してしまう特性があります。その結果、ATPの産生を妨げたり、実際に利用する能力も下げてしまいます。つまり体内で糖化がすすんでいる方というのはダイエットやボディメイクも進みにくいという特徴があります。

ではどのように対策をするか

  • 睡眠
  • 運動
  • 栄養

この基本の3つを抑えることが結局大切になります。
睡眠時間や睡眠習慣の確保はインスリンの感受性を正常に保ちます。つまり、血糖値が上がったときに血糖値を下げようとする反応が正常に生じるということになります。もちろん運動にもそのような効果が期待でき、特に筋トレのような無酸素運動にて糖質を多く消費しインスリン感受性を保つことに寄与してくれます。

また、栄養に関しては高糖食を避けることに加えて、血糖値が急激に上がる高GIと言われるような食材を避けたり、効果的な栄養素を積極的に摂取することで対策ができます。具体的にはシトルリン、アルギニン、βアラニン、カルノシン(βアラニンとヒスチジンがくっついたもの)、ビタミンB1、B2、B6、アルファリポ酸といった栄養素が効果的であるとされています。ビタミンB群やアルファリポ酸は前述した栄養素による糖化を妨げる反応を助ける補酵素として必要になります。

低GIについてはこちらの記事から!
ダイエット中に低GI食品がおすすめな理由とは?効果的な食品とその選び方を解説!

まとめ

アンチエイジングを成功させるためには、糖化のリスクを正しく理解し、日常生活における具体的な対策を講じることが不可欠です。これにより、体重管理だけでなく、長期的な健康と美しさを手に入れられる可能性が高まります。以前投稿した「アンチエイジング 酸化編」と合わせて読んでいただき参考にしていただけますと幸いです!

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