メンテナンスカロリーの重要性を再認識:健康的な体重・体格を維持しよう!

栄養
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こんにちは!エターナルフィット厚別店長の矢坂です!

「メンテナンスカロリー」という言葉をご存知でしょうか?

「メンテナンスカロリー」という言葉をご存知でしょうか?この記事では、健康的な体重を維持するために欠かせないメンテナンスカロリーの重要性と、その計算方法について詳しく解説します。過去の【メンテナンスカロリーについて】の記事も参考にしながら、理解を深めていきましょう。

メンテナンスカロリー

メンテナンスカロリーとは?

さて、まずはメンテナンスカロリーとはなんなのかを簡単に説明していきます。

メンテナンスカロリーとは、日常生活で体重を維持するために必要な1日の総カロリー量のことです。これには基礎代謝量(BMR)と日常の活動量が含まれます。健康的な体重管理や計画的な減量、増量にはこのメンテナンスカロリーの理解と管理が欠かせません。

効果的なメンテナンスカロリーの管理方法としては、まず「自分の基礎代謝を正確に計算すること」が重要です。

これには、年齢、性別、身体活動レベルなどが反映されます。

メンテナンスカロリーの重要性を理解し、効果的な管理方法を実践することで、理想の体重を維持し、健康な生活を送ることができます。是非、これらのポイントを押さえ、メンテナンスカロリーの管理に取り組んでみてください。

メンテナンスカロリー

メンテナンスカロリーの基本概念

まず基礎代謝(Basal Metabolic Rate, BMR)について見てみましょう。

基礎代謝とは、何もしていない安静時に消費されるエネルギー量で、体の基本的な機能を維持するために必要なカロリーです。これには、呼吸、心拍、体温調節、細胞の修復などが含まれます。

基礎代謝は個人差があり、以下の要素によって影響を受けます:

  • 年齢:基礎代謝は年齢とともに減少します。
  • 性別:一般的に、男性は女性よりも基礎代謝が高い傾向があります。
  • 体重と身長:体が大きい人ほど基礎代謝が高くなります。
  • 筋肉量:筋肉は脂肪よりも多くのカロリーを消費するため、筋肉量が多いほど基礎代謝が高くなります。

基礎代謝を計算するためには、ハリス・ベネディクト方程式がよく使われます。

基礎代謝量の計算(ハリス・ベネディクト方程式)

  • 男性: BMR = 88.362 + (13.397 × 体重[kg]) + (4.799 × 身長[cm]) – (5.677 × 年齢[年])
  • 女性: BMR = 447.593 + (9.247 × 体重[kg]) + (3.098 × 身長[cm]) – (4.330 × 年齢[年])

少し面倒ですがこれを機会に計算をしてみてください。

これに加えて、日常生活における活動レベルを考慮する必要があります。

活動レベルに応じて以下のように基礎代謝に倍率を掛けて総消費カロリー(TDEE: Total Daily Energy Expenditure)を求めます。

総消費カロリーの計算

  • 座りがち(運動なし): BMR × 1.2
  • 軽い運動(週1-3回): BMR × 1.375
  • 中程度の運動(週3-5回): BMR × 1.55
  • 高い運動量(週6-7回): BMR × 1.725
  • 非常に高い運動量(ハードな運動や肉体労働): BMR × 1.9

例えば、30歳の女性、体重60kg、身長165cm、週3回程度の軽い運動を行う場合の計算は以下の通りです:

  1. 基礎代謝量(BMR)の計算:
    • BMR = 447.593 + (9.247 × 60) + (3.098 × 165) – (4.330 × 30)
    • BMR ≈ 1371 kcal
  2. 総消費カロリー(TDEE)の計算:
    • TDEE = BMR × 1.375
    • TDEE ≈ 1887 kcal

つまり、この女性のメンテナンスカロリーは約1887 kcalとなります。これを基に日々の食事と運動を調整することが重要です。

メンテナンスカロリーの重要性

体重管理における役割

メンテナンスカロリーの理解は、体重管理において重要な役割を果たします。

体重を減らすためにはメンテナンスカロリーよりも少ないカロリーを摂取し、体重を増やすためにはメンテナンスカロリーよりも多くのカロリーを摂取する必要があります。しかし、極端なカロリー制限や過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切なバランスを保つことが重要です。

例えば、1日約240kcalのカロリー不足を続けることで、1ヶ月で約1.0kgの体重減少が期待できます。

逆に、1日240 kcalのカロリー過剰を続けると、1ヶ月で約1.0kgずつ体重増加が見込まれます。
理論的には。しかし、急激なカロリー制限は筋肉量の減少や代謝の低下を招くため、持続可能なペースでのカロリー調整が推奨されます。

ダイエットや筋肉増強のためのカロリー調整

ダイエットを成功させるためには、カロリー摂取量を減らすだけでなく、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。

特に、タンパク質の摂取は筋肉の維持や成長には欠かせません。また、炭水化物脂質も適量を摂取することで、エネルギーレベルを維持し、代謝を活性化させる役割を果たします。

筋肉増強を目指す場合は、メンテナンスカロリーよりもやや多めのカロリー摂取が必要です。

これにより、筋肉の修復と成長に必要なエネルギーを確保します。ただし、過剰なカロリー摂取は体脂肪の増加につながるため、適切な量を見極めることが重要です。

メンテナンスカロリー

メンテナンスカロリーの調整方法

メンテナンスカロリーを効果的に管理するためには、以下の方法を取り入れることが有効です:

食事内容の見直しと調整

  • 高タンパク質食品:鶏胸肉、魚、大豆製品などの高タンパク質食品を積極的に摂取しましょう。タンパク質は筋肉の維持と成長に必要不可欠です。
  • 低脂肪食品:脂質の摂取量を適切に管理し、過剰な摂取を避けます。アボカドやナッツなど、健康的な脂肪源を選ぶことが重要です。
  • 全粒穀物:白米や白パンよりも全粒穀物を選ぶことで、長時間のエネルギー供給が可能となります。

具体的な食事と運動の例

  • 朝食:オートミールにフルーツとナッツを加えたもの。
  • 昼食:鶏胸肉と野菜のサラダ、全粒パン。
  • 夕食:サーモンと蒸し野菜、玄米。
  • 運動:週に3回のジョギングと2回の筋力トレーニング。

メンテナンスカロリーの誤解と注意点

よくある誤解とその正しい理解

よくある誤解として以下のようなものが挙げられます。
カロリー制限のみではなく、カロリーをたくさん消費しようという考えも多い印象です。

  • カロリー制限がすべてではない:カロリー制限だけでなく、栄養バランスを考えた食事が重要です。
  • すべてのカロリーが同じではない:同じカロリーでも、栄養価の高い食品を選ぶことが健康に寄与します。

極端なカロリー制限のリスク

極端なカロリー制限は、一時的な体重減少をもたらすことがありますが、長期的には代謝の低下や筋肉量の減少を招く可能性があります。

これにより、リバウンドや健康問題が発生するリスクが高まります。

まとめ

メンテナンスカロリーを理解し、適切に管理することは、健康的な体重管理・体型維持・ボディメイクをしていく上で必要不可欠になるでしょう。

メンテナンスカロリーを意識することでコンビニ商品の裏が気になったり、外食よりも自炊の頻度が増えたり(コントロールしやすく計算もしやすいため)といった恩恵も得られるかもしれません。

一方で、メンテナンスカロリーや目標カロリーの設定はなかなかにめんどくさいものです。

今回を機に一度計算をしてみてください!

そして、体組成や年齢によってメンテナンスカロリーは変化しますし、今日挙げさせていただいた要因以外のものも関与してきます。
そのため、定期的にメンテナンスカロリーの「メンテナンス」もぜひ行なってみてください。

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